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Q1.求人難(売り手市場)になったとも聞きますが、求職者からは求職難(買い手市場)に思えます。どちらが本当ですか?
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A.両面あります。企業がいちばん欲しい高水準な人材は取り合いで、求人難が進んでいます。しかし条件の緩い求人案件が少ないので、求職難と思う個人も多いことでしょう。
1990年代、バブル崩壊で日本の景気は悪化し、大企業などではリストラの一環で早期退職を進めたほか、簡単な新卒採用に走りました。
これが就職の“氷河期”、“超氷河期”を招き、多くの若年失業者や非正規労働者を産み出してしまいました。
この“超買い手市場”の中で、企業の呈示するスペック(経験、スキルなどの採用条件)が格段に上がってしまいました。
このときいったん上がったスペックがその後あまり下がっていないのです。
このため、求人数は一見多くても、「誰でもいい」というわけではありません。
“即戦力”となる高いスペックを満たせる人は少数で、他の多くの人はすぐには職が得にくいのが現状です。
2005年頃から、三菱東京UFJ銀行、トヨタ、松下、ソニーといった業界1番手の会社や、また2番手の会社で、再雇用を支援したり、新卒の採用を2倍あるいは3倍、バブル期の水準に戻すところが続出しました。
こうした1番手、2番手企業に、企業の欲しい人材はほとんど吸い取られてしまいます。
すると、人口ピラミッド上で新卒のひとつ上の、2年めとか3年めのいわゆる第二新卒や、さらに広げて30才までの層であっても、優秀な人は採りたいと、中途採用が活発になりました。
この層には、卒業した大学、勤務した会社、実績などがあまり厳しくは問われません。
ここにも大企業は食指を動かしました。採用抑制で空いた人口ピラミッドの“穴”の穴埋めのためにも、いい人がいいたら“つまみ食い”するようになりました。
1980年代までは、大手企業はみな終身雇用が当たり前でした。
定年前の退社などはもう“×印”を付けられるようなことで、どこでもいいからよそに“拾ってもらわなくては”というイメージでした。
でも、今や中途採用をしない会社はほとんどありません。
堂々と転職できる市場が形成され、転職の機会は増加しました。
こうして、取り合いになった結果、4番手、5番手企業やベンチャー企業は、新卒ばかりか、30以下の層の採用さえ厳しくなりました。
黙っていても人が集まってくる大手企業と異なり、こういう企業は、少ない優秀な人材を自力で見つけてくるのが非常に困難です。そして、トランスサイエンス・キャリアのような専門の人材エージェントの力を頼って依頼なさってくることが増えております。
以上のような構造で、現在、「求人難」と言われながら「求職難」でもあるわけです。
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